或日記

最近140文字に収まらない事書くことが多いので開設しました。名前は適当です。

Artism - 2019年8月11日・北初富HWG × Anfiniレコ発企画

あと○日でライブ当日だ!

とか考えてワクワクしていたのは、3月に自分の企画をやった時以来だと思う。

 

このところの猛暑で、暑さを避けるように過ごしてきているけど、今日はそんな事を言ってられない。30分前待機をすべく、15時過ぎには家を出た。

幸いにも太陽は雲の向こう側に隠れて直射日光は避けられたけど、UV指数はヤバかったんだろうな。日焼け止め塗ってきて正解だった。

 

しばらくすると、車が来て、中からごまどうふが出てきた。

少ししてハルサワールドが到着。この日のために、CHAOSからの〝お礼の品〟を用意したそうだ。

 

ライブ開始前から既に「また今日は違うな」と感じた(いやいつも「違うな」とか言っとるやん)

ハルサワールドお手製の華飾り、価格表示のフレーム、CHAOSのメンバーからの祝福と感謝のメッセージボード、豪華賞品のクマのぬいぐるみ etc…

さぞ費用もかかったのだろうと、商学部生的思考に走るが、曰く「全部で1,000円くらい」。

大事なのはかけた時間と費用ではなく、気持ちそのものなんだと改めて気付く。

 

黒ひげチャレンジ、側からみたらもはや謎過ぎるが、そういう試みを喜んで引き受ける環境や、それに応じる会場の人たちも、AnfiniとCHAOSとの間にある信頼関係の上に成り立っていると思うと、本当にいい世界だなと思う(語彙力)

 

これだけ楽しみにしていたライブ。今日はサボらずに全バンド書く。

1組目。耀明け(←「耀」の字が変換に出てこなくて5分くらい格闘して結局コピp(ry)

Anfiniはみんな入るだろうから裏をかいて別の出演者で入ろうチャレンジ、今日の出演者の中で唯一見たことが無かったのでここにした。

ユニットという事さえ知らなかった。この前の小金の引退ライブでも出演したみたいだったが、到着が遅かったため見逃していたようだ。

ボーカルのゆちぇすの歌唱力は、3月の小金の卒業ライブの時に花明かりがやった「群青日和」を聞いて圧倒されていたが、今日聴いてその向上ぶりに驚く。

群青日和」の時のあの椎名林檎の特徴的な歌い方とは裏腹に、透き通るような透明感のある歌声。一曲目はオリジナルという話だが、コピーをする時は本家の歌手の歌い方をよく研究しているんだなぁと思う。雰囲気に合う歌声作りが上手なんだぁと感じた。

自称:まだまだ無名という事みたいだが、これからに期待がかかる(偉そうですネ)。変幻自在なその歌声を生かして、ユニットならではの小回りの効くスタイルを生かして幅広い分野にチャレンジして欲しいなと思う。

 

2組目。勿忘草

MCで某ポルカドットスティングレイの新曲をやると聞いて、「あぁパンドラボックスだな」とすぐに分かった。元々はじゅうたく企画でやる予定もあったらしい(モーメント参照)が、原曲を聴いてその難解っぷりには驚いた。こんな曲をライブでやろうとしてるのか。そして彼・彼女らはそれを今日実際にやった。「やってみたいね〜」程度の生半可な気持ちでは到底達成できるものではないだろう。

以前、某ウチケシノズで高校生交流会に電撃参加したりと、お互いが別々の道に進んでも、なお精力的に活動している姿は、高校生の時築いた輝きを失わずに維持し続けている何よりの証拠だろう(語彙力)。

難癖をつける訳ではないが、ボーカルが所々歌詞が飛んでしまう現象は、昔も今も変わらないようだ。実際、いざ舞台に立つと緊張して忘れてしまうのはいくらでもある。しかしもはやそれは欠点ではないと思う。それも〝勿忘草らしさ〟の一面だろう。欠点は直すというより、活かすものだと思う。

各メンバーもさることながら、サポートで出たドラムの溶け込み具合も半端なかった。もちろん、それまでに何回も練習を重ね、万全かどうかは分からないが準備をして本番に臨んだと思う。そして、いざ本番ではさも正規メンバーのように涼しい顔をしてドラムを叩いている。嫌味のように聞こえるかもしれないが、常人には出来ない事を平然とやってのけて、もはや恐怖すら感じる。すごい。彼女自身は意識してないかもしれないが、舞台に立つとはどういう事か、よく考えていると思う。もちろん、一瞬のミスもないように正確に演奏する事も大事だが、「音楽」という字にあるように、音楽の本質は「楽しむ」ことにあると思う。彼女は終始楽しそうにライブをしていた。音を楽しむ事に真摯に向き合っているのが、如実に現れていると思う。

 

3組目。Leisured_man

何回かライブは見た事あるが、その存在をはっきりと認識してこなかった。

今日はしっかり見れた。すごかった。

メンバー全員学校が異なるという、混合の中でも異色の混合バンドだと思うが、メンバー同士の一体感はどの混合バンドよりも優れているだろう。

「若気の至り」みたいな感じで、テキトーにジャカジャカやるバンドではない。それは以前から分かっていた(というより北初富にはそんなバンドいない)が、彼らは音楽としっかり向き合っているのが分かる。音楽をしっかりと向き合ってるかどうかなんて、はっきり分かる事ではないかもしれないが、彼らが生み出す音・歌声・作る歌詞に充分現れていた。学校という垣根を超えて、音楽を通じて一つの世界を作ろうとしているのが伝わってくる。day’sしか友達がいないとか言われたりするようだが、自分たちが気付いてないところで、彼らを応援する仲間はたくさんいるのだろう。自然と彼らを応援する仲間は出来る。彼らはその段階まで既に達していると思う。

唯一知ってるオリジナル曲、「18歳」。18になって何が変わるのか。やれ選挙権だのクレジットカードの作成だの、社会的立場はより強固なものにはなるが、本質には何も変わってない。そういう、若者ならではの新鮮かつ鋭い視点で歌を作れるLeisured_manは(ある意味では)貴重な存在なんじゃないかなと思う。もっともっと活躍の場は広がると思う。彼らが希望していなくても、周囲の期待は大きいだろう。

 

4組目。超時空お弁当箱

30分も欲張りだなぁと思いつつ、彼らの復活を見届ける。

中央に置かれたパソコンとパッド。彼らの楽器の産業革命は止まらないようだ。

比例するように、パフォーマンスの革新もとどまるところを知らない。

「本当に活動休止明けか?」そう思うほど、彼らの演奏に劣ってるものは無かった。いや、むしろ進化を続ける一方である。常人の域をゆうに越したパフォーマンスを繰り出し、私達は(いい意味で)振り回されている。拡声器無しに歌ってる様子を見るのがなんだか苦痛なほどである。

正直、彼らの技術力というのは、北初富や船橋など、ごく一部に限られてしまうのは勿体無い。しかし、彼らの人間性や音楽に対する考え方というのが、彼らを北初富に惹きつける要因なのかもしれないし、だからこそ復活の時を北初富で迎えたのだろう。

そういえば、オリジナル曲があったような無かったような。一回、北初富のコンピレーションアルバムに出てみてはどうだろう。彼らの産業革命と技術革新は、先端的かつ前衛的な唯一無二の音を生み出すのにもってこいだろう。

最後のアンコールのとき、近くに超時空の皆さんが居なかったら確実に浮いてただろうなぁ。すごく個人的な話だが、あの時快く雰囲気作りに協力してくれた超時空の皆さんには、この場を借りて厚く御礼申し上げたい。

 

5組目。Anfini

未だに実感が湧かない。もはや慣れてしまっているのか。

ライブ直前、今泉さんの「2年半休まず活動してきた彼女たちが、ついに休むことを決めた」というアナウンスに鳥肌が立った。

そうか、彼女たちは、2年半走り続け、お互いを刺激し合い、曲を作り、そしてレコ発という最高の舞台を築き上げ、長い活動に初めてカンマを打った。

すごいことだ。本当にすごいことだ。分かる。すごいことだと分かるが、実感が湧かない。ふと気付いたが、この間のday’sといい、コンピレーションアルバムといい、昨今の北初富の高校生の進化ぶりは、もはや私達の感覚を麻痺させてきている。悪い事ではない。素晴らしい事だろう。高校生という殻を破って、自己の無限の可能性を追求している。しかしその結果、私達が抱く高校生のレベルというものがどんどん高度化されていって、異常が普通になって、普通が当たり前になる。

私は、その感覚が麻痺した一人なんだと思う。一高校生バンドが自らの手で曲を作り、様々な人たちの支援を受けて、自分たちだけのCDを発売する。こんなことが出来るのが世界で一体どれほどいるのだろう。想像もつかないが、恐らくそう多くはないだろう。私はまるで朝顔の成長を見守るように今日のレコ発ライブを終えたが、きっと、きっと、自分が気付いてないだけで、今日の出来事に多大なる刺激を受けているんだろう。

 

キラーチューン、泣きそうだった。

本家をゆうに超越している。2年半走り続けて達した境地は、単なる曲のコピーでは済まされないものだった。思い出すたびに鳥肌が立つ。あぁこのバンド好きだなぁ、と無意識のうちに口に出す。自分でも訳分からんが、ふいに目頭が熱くなりかけた。

あいもようをはじめとするオリジナル曲の数々、もう今更言う事でもないが、Anfiniらしさがここぞと言わんばかりによく出ている。ライブをする時も、コピーとオリジナルでは雰囲気が違う。ゴテゴテのロックバンドという方向性とは裏腹に、メンバーの彼女らは(なんか気持ち悪い言い方だが)尖ったところがない、ふわふわしたような感じである。こんなふわふわした人たちが、こんなゴテゴテしたものを生み出すの、すげぇなぁ(語彙力崩壊)

Anfiniさんは2018年1月の小金企画で初めて見て(というかそれが初めて小金の方と交流した時なんですがね)、以来ライブにお邪魔する機会が多かった。小金の皆さんはどこよりも私を温かく迎えて下さる方が多いけど、Anfiniさんは特に多かったと思う。自分が気付いていなくても向こうから声を掛けてきたりとか、じゅうたく企画の時は感謝の思いがこもったメッセージを頂い(?)たり。今日のライブも、自分なんて軽音部でも小金の先輩でもないのにメッセージ書いて下さいとお願いされた。皆さん本当にいい人たちだなぁと思う。同時に、自分はなにかを受け取ってばっかりで、なんも大した事出来てないなぁと反省。

 

今日の5組の出演者、空気がオレンジ色だった。みんながみんな、個々の要素を結集させて、オレンジ色の空気を作っていた。今日出演した方々は、今まで積み重ねてきた要素の到達点であり、次への段階へ踏み出す通過点であったと思う。高校生な方々は、(もう何度でも言うが)残り少ない高校生活を全力で楽しんでほしい。北初富で過ごす高校生活は、もう何にも代えられない。実感がないかもしれないが、不幸な事に、その事を実感するのは高校を卒業してから。だからこそ、一日一日を一生懸命に生きて欲しい。

 

そういえば、自分がじゅうたく企画を行いたいと思ったきっかけの一つに、こうやって(直接的にしろ間接的にしろ)自分を楽しませている方々に、何か恩返しをしたい。そんな思いがあったのを思い出す。それはあまりにも漠然としているから、正直具現化するのは困難を極めると思うが、バンドも組んだ事がない・楽器もロクに出来ない自分に出来る事はなんだろうと考えると、そうした人々が楽しめるような、自分は極論楽しめなくたっていい、会場に集いし皆さまが「今日来てよかったな」「今日出演出来て良かったな」と思えるような場を、提供することが、自分なりの恩返しの方法かなと思う。

今日の出演者の方々に関しては、特にそういう思いが強かった。

 

そして最後に。

意識してなかったけどなぜか全然触れてこなかったので改めて。

 

Anfiniの皆さん、レコ発おめでとうございます。

2年半、お疲れでした。そして、ありがとうございました。

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